特定の薬物の副作用により、排尿機能が障害される状態です。
薬剤性排尿障害では、以下のような症状が現れます:
- 排尿困難:尿を出しにくくなる
- 尿流の減弱:尿の勢いが弱くなる
- 残尿の増加:排尿後に膀胱に尿が残る
- 尿閉:尿が完全に出なくなる状態
- 頻尿:尿を出す回数が増える
- 尿意切迫感:急激な尿意を感じる
原因となりやすい薬物
排尿障害を引き起こしやすい主な薬物には:
- 抗コリン薬:過活動膀胱や頻尿の治療薬、抗ヒスタミン薬
- 三環系抗うつ薬:アミトリプチリンなど
- 向精神薬:抗精神病薬(フェノチアジンなど)
- 交感神経刺激薬:鼻炎薬や咳止めに含まれるエフェドリンなど
- NSAIDs:非ステロイド性抗炎症薬
- 麻薬性鎮痛薬:オピオイド系の強い痛み止め
- アルコール:過度の飲酒
メカニズム
薬物は主に以下の方法で排尿障害を引き起こします:
- 膀胱筋の弛緩:膀胱の収縮力が低下し、尿を出しにくくなる
- 尿道括約筋の緊張増加:尿道が過度に閉じて、尿が出にくくなる
- 中枢神経への影響:排尿反射の制御に支障が生じる
対処法
薬剤性排尿障害が疑われる場合の対応:
- 医師への報告:症状が現れたら、医師や薬剤師に相談する
- 薬の変更:原因となっている薬物を別の薬に変更する
- 用量調整:薬の用量を減らす
- 服用タイミングの変更:薬を飲むタイミングを調整する
- 対症療法:必要に応じて排尿促進薬を使用する
