泌尿器科宮尾クリニック 室蘭市中島町26番17号☎(0143)42-3800

尿道に細菌やウイルスが感染して炎症が起きる病気です。 男性にも女性にも起こりますが、特に男性での症状が目立ちやすい疾患です。

尿道の役割と感染メカニズム

尿道は膀胱から尿を体外に排出するための通路です。通常は無菌状態ですが、病原体が侵入して増殖すると炎症が起こります。男性の尿道は長く、女性の尿道は短いため、感染のパターンが異なります。

主な症状

男性の症状

  • 尿道分泌物:尿道口から膿が出る(黄色や白色)
  • 排尿痛:排尿時の強い痛みや灼熱感
  • 尿道のかゆみや違和感:尿道口周辺の不快感
  • 頻尿:排尿回数の増加
  • 尿意切迫感:急に尿がしたくなる

女性の症状

  • 排尿痛:排尿時の痛み
  • 頻尿:排尿回数の増加
  • 膣分泌物の増加:異常なおりものが増える
  • 下腹部痛:軽度の下腹部痛
  • 分泌物がない場合も多い:男性ほど目立つ症状がないことがある

共通の症状:

  • 尿の濁り:白っぽくなる
  • 血尿:尿に血が混じる場合がある

原因と種類

細菌性尿道炎

  • 原因菌:大腸菌、淋菌、クラミジア、ウレアプラズマなど
  • 感染経路:性的接触(特に淋菌やクラミジア)、または尿路の逆行性感染

非細菌性尿道炎:

  • 原因:クラミジア・トラコマチスやマイコプラズマなどの微生物
  • 特徴:細菌培養では検出されない

ウイルス性尿道炎:

  • 原因:ヘルペスウイルスやその他のウイルス

危険因子

  • 性行為:新しいパートナーとの関係、不防備な性行為
  • 尿路の異常:尿路狭窄や結石
  • 前立腺肥大症:男性の場合、排尿困難から感染リスク増加
  • 免疫力低下:疲労やストレス
  • 衛生習慣:不十分な個人衛生

治療

細菌性尿道炎

  • 抗生物質:原因菌に応じて処方(通常7~10日間)
  • 代表的な薬:フルオロキノロン系、セファロスポリン系など
  • 淋菌やクラミジアの場合:特定の抗生物質が必要

非細菌性尿道炎

  • 抗生物質:マクロライド系やテトラサイクリン系
  • 治療期間:通常2~3週間

対症療法

  • NSAIDs:排尿痛を緩和
  • 十分な水分補給:尿を薄める
  • 温浴:温かいお風呂でリラックス

予防と自己管理

  • セーフセックス:コンドームの使用
  • 衛生習慣:性行為後の排尿と洗浄
  • 水分補給:毎日十分な水を飲む
  • 排尿習慣:我慢せず定期的に排尿する
  • パートナーの治療:相手も感染している場合は一緒に治療する

合併症

治療しないと以下の合併症につながる可能性があります

  • 膀胱炎:炎症が上部に広がる
  • 腎盂腎炎:さらに上部の腎臓に感染が広がる
  • 前立腺炎:男性の場合、前立腺に感染が広がる

この診断は医療機関を受診される際の参考にしていただくもので、医師の診察に代わるものではありません。症状に気になる点がある方は早めに医療機関にご相談ください。