泌尿器科宮尾クリニック 室蘭市中島町26番17号☎(0143)42-3800

精巣を支える精索内の静脈が異常に拡張・蛇行する状態です。陰嚢内の静脈が腫れ上がり、外見が「ミミズが入っている」ように見えることもあります。

症状

多くの場合、症状がないか非常に軽微です。

  • 陰嚢の違和感や軽い痛み
  • 陰嚢のしこりや腫れの感覚
  • 立ったときに症状が強くなり、横になると改善することがある

発症頻度: 男性人口の約10~15%に見られる比較的よくある疾患です。

発症年齢: 思春期から成人にかけてみられることが多く、特に15~35歳で多く見られます。

原因と分類

精索静脈瘤には以下のタイプがあります:

  • 一次性精索静脈瘤: 原因不明で、左側に約85~90%見られます(左精巣静脈の角度が原因と考えられています)
  • 二次性精索静脈瘤: 腎臓がんなどの腫瘍が静脈を圧迫する場合に起こります

不妊症との関連

精索静脈瘤は男性不妊症と関連している可能性があります。静脈瘤により:

  • 精巣の温度が上昇する
  • 血流が悪くなる
  • 精子の産生や機能が低下する

などが起こると考えられています。不妊検査で精索静脈瘤が見つかることも多いです。

治療

  • 無症状で不妊症でない場合: 経過観察が推奨されます
  • 症状がある場合: 手術(精索静脈結紮術)により静脈を結紮・切除します
  • 不妊症を合併する場合: 精子の状態や不妊期間などを考慮して、手術の実施を判断します

手術により、精子の質が改善される可能性があり、自然妊娠の確率が向上することが報告されています。

精索静脈瘤は通常、危険な病気ではありませんが、不妊症に関連している可能性があるため、必要に応じて泌尿器科医に相談することが重要です。

この診断は医療機関を受診される際の参考にしていただくもので、医師の診察に代わるものではありません。症状に気になる点がある方は早めに医療機関にご相談ください。