膀胱の内壁を覆う粘膜上皮から発生する悪性腫瘍です。
男性に多く発症し、女性の約3~4倍の罹患率があります。泌尿器がんの中で最も一般的で、全がんの約2~3%を占めます。多くの場合、早期段階で発見可能であり、適切な治療により予後が改善されます。
初期症状
肉眼的血尿は最も一般的で重要な症状です:
- 肉眼的血尿:**最初の症状として約80~90%**の患者に認められ、無症候性(痛みなし)
- 顕微鏡的血尿:尿検査時に発見される赤血球
- 排尿困難:排尿時の不快感
- 頻尿:昼間・夜間の排尿回数増加
- 尿意切迫:突然の強い尿意
進行がんの症状
- 下腹部痛:骨盤部の痛み
- 側腹部痛:尿管侵襲による痛み
- 体重減少:進行がんでの全身症状
- 骨盤痛:転移や浸潤による疼痛
- 下肢浮腫:リンパ管閉塞による
- 尿閉:進行がんによる尿路閉塞
重要な注意点
- 肉眼的血尿があれば膀胱がんを疑う必要があり、直ちに泌尿器科検査が必須
- 血尿がなくても、高リスク患者は定期的な尿検査・膀胱内視鏡検査が推奨される
予防
- 禁煙:最重要。喫煙者の禁煙で膀胱がんリスク低減
- 化学物質曝露の回避:職業的リスク物質への対策
- 十分な水分摂取:尿量増加により膀胱内の発がん物質濃度を低減
- 定期的な排尿:膀胱内の有害物質接触時間を短縮
膀胱がんは血尿が主訴として現れやすく、早期に発見できる可能性が高いがんです。
